AndroidのRotateDrawableで回転速度を調整する

RotateDrawableとは

RotateDrawableはDrawableを回転させることができるDrawableで、以下のようなdrawableファイルを作成することで使うことが可能になります

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<rotate
    xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    android:drawable="@drawable/ic_action_reload"
    android:pivotX="50%"
    android:pivotY="50%"
    />

今回はRotateDrawableの回転速度を変更することができないか調査してみました

drawableファイル内で速度を変更させる

drawableファイル内で速度を変更するにはfromDegreestoDegreesの値を設定することで変更できます

toDegrees=0, fromDegrees=360toDegrees=0, fromDegrees=3600を比較すると後者が10倍ほど早く回転します

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<rotate
    xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    android:drawable="@drawable/ic_action_reload"
    android:fromDegrees="0"
    android:pivotX="50%"
    android:pivotY="50%"
    android:toDegrees="3600"
    />

API21時点ではデフォルト値は以下のようになっているようです

float mFromDegrees = 0.0f;
float mToDegrees = 360.0f;

実際の動作

今回はProgressBarを使って表示を行いました

<ProgressBar
      android:layout_width="64dp"
      android:layout_height="64dp"
      android:indeterminateDrawable="@drawable/rotate_default"
      />

結果は以下のようになりました
f:id:scache:20161215021750g:plain

(toDegrees,fromDegrees)の値は, 左から, (指定なし,指定なし), (0,360), (0, 3600)です

Android gradleで特定のvariantのみで処理を行う

以下のようなflavorやbuildTypeがある場合にproductReleaseでのみ処理を行いたい場合などがある

flavor

  • develop
  • product

buildType

  • debug
  • release

以下のようにbuild.gradleでflavorやbuildTypeが何なのかを見て特定のvariantを抽出する
抽出したvariantを使って行いたい処理を行うと良い

android {
    buildTypes {
        release {
            minifyEnabled false
            proguardFiles getDefaultProguardFile('proguard-android.txt'), 'proguard-rules.pro'
        }
    }

    productFlavors{
        develop{}
        product{}
    }

    variantFilter { variant ->
        def names = variant.flavors*.name

        if (names.contains("product") && variant.buildType.name == "release") {
            // do something
            // ex. variant.ignore = true
        }
    }
}

SimpleDateFormatのLocaleとタイムゾーンのメモ

Localeを指定するとタイムゾーンが変わるかと思っていたが実際は変わらなかったのでメモ

Localeを設定した時の挙動

以下のコードを3つのLocaleで実行してみた

Date date = new Date(System.currentTimeMillis());
SimpleDateFormat sdf = new SimpleDateFormat("yyyy.MMMMM.dd GGG hh:mm aaa", locale);
Log.d(TAG, "format: " + sdf.format(date));

結果は以下のような出力になる

Locale 出力
JAPAN 2016.12.08 西暦 12:07 午前
CHINA 2016.12.08 公元 12:07 上午
US 2016.D.08 AD 12:07 AM

Localeを変えてもすべて12時7分になっていた
Localeの指定では午前やAMなどの表記が異なるようだ
よく考えるとアメリカ国内でも地域によって時差が違っているのにUSのみなのはおかしい・・・

TimeZoneを設定する

実際にタイムゾーンを考慮してフォーマットするためには
DateFormat#setTimeZone(TimeZone)を使えば良い

例:東京とニューヨークの例

sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("Asia/Tokyo"));
Log.d(TAG, "format: " + sdf.format(date));
sdf.setTimeZone(TimeZone.getTimeZone("America/New_York"));
Log.d(TAG, "format: " + sdf.format(date));

結果は以下の通り

format: 2016.12.08 西暦 00:57 午前
format: 2016.12.07 西暦 10:57 午後

adbコマンドで引数に&などの記号がある場合の対処法

adbコマンドに文字列を渡す際に、&や|が入っているとうまく文字列が渡されないという問題がある
例えば、以下のようにテキストを入力するためのコマンドのadb shell input textに'&'や'|'が入っている文字列を渡すと途中までしか入力が行われなかったりエラーになってしまう

$ adb shell input text 'example&text'

対処方法は'&'や'|'など入力できない記号を '\' (バックスラッシュ)でエスケープしてあげることです
さきほどの例の場合は以下のようにすると無事入力ができました

$ adb shell input text 'example\&text'

EditTextへのプレーンテキストのペースト

AndroidのEditTextではペーストをすると以下のようにHTMLのタグが有効な状態で表示が行われます
今回はペースト時にプレーンテキストで貼り付けをする方法がないか調べてみました
(以下のコードはAPI24のソースコードを参照しています)

Screen Shot 2016-12-01 at 1.44.59 AM.png

ペーストの実装を調査

まずはEditTextでペーストを押した時にどのようなコードが実行されているか調べてみたところ、
onTextContextMenuItemの中の以下のコードのid=ID_PASTEの場合のコードが実行されているようです

switch (id) {
    …
    case ID_PASTE:
        paste(min, max, true /* withFormatting */);
        return true;
    case ID_PASTE_AS_PLAIN_TEXT:
        paste(min, max, false /* withFormatting */);
        return true;
    …
}

id=ID_PASTEの場合はhtmlが有効な状態の表示になります
プレーンテキストで貼り付けを行うにはid=ID_PASTE_AS_PLAIN_TEXTになるようにコードを実行させると良さそうです

EditText内でID_PASTE_AS_PLAIN_TEXTが使われているのは
public boolean onKeyShortcut(int keyCode, KeyEvent event)でCtrl+Shift+Vが押された時の場合のみのようです

@Override
public boolean onKeyShortcut(int keyCode, KeyEvent event) {
    …
    } else if (event.hasModifiers(KeyEvent.META_CTRL_ON | KeyEvent.META_SHIFT_ON)) {
        …
        case KeyEvent.KEYCODE_V:
            if (canPaste()) {
                return onTextContextMenuItem(ID_PASTE_AS_PLAIN_TEXT);
        }
        …
}

ただ、これは外付けキーボードなどがないと実行することはできそうにないです・・・

ちなみに ID_PASTE_AS_PLAIN_TEXTの実態はandroid.R.id.pasteAsPlainTextとなっています
これはAPI23(Android M)から追加された値です。そのためAPI23とそれ以前ではonTextContextMenuItemの実装が変わっていました

まとめ

今回調べたところEditTextでプレーンテキストを貼り付けさせる方法は提供はされているがスマホでは簡単には実行できそうにありませんでした
onTextContextMenuItemの実装を変更すると強制的にプレーンテキストのペーストにできそうではありましたが、バージョンごとに処理を変更したり、動作確認が大変なためあまり実用的ではなさそうですね

AndroidでWeb上のSVGファイルを表示

Androidでは公式にSVGファイルの読み込みがサポートされましたが、 drawableディレクトリにあるファイルを表示する方法がメインでWeb上にあるファイルを簡単に表示する方法がわからなかったので調べてみました。

Androidで画像表示用ライブラリといえばGlidePicassoの2つが有名ですがPicassoでは簡単に表示する方法がなさそうだったので今回はGlideを使った例を紹介します。 2016/05/31現在の最新バージョンの4.0.0-SNAPSHOTですが安定版の3.7.0を使用します。

Glide SVG表示サンプルの実行

Glideの場合は公式にSVG画像を表示するサンプルがあります。 実行すると以下の様な画面が表示されます

f:id:scache:20160531155450p:plain:w200

SVGファイルを表示

GlideでSVG画像を表示するには以下のライブラリが必要です

dependencies {
    compile 'com.android.support:support-v4:19.1.0'
    compile 'com.github.bumptech.glide:glide:3.7.0'
    compile 'com.caverock:androidsvg:1.2.1'
}

また、サンプルにあるMainActivity以外のクラスをコピーしておきます。あとは、Activityなどで以下の様なコードを実行するとSVG画像を表示することができます

GenericRequestBuilder<Uri, InputStream, SVG, PictureDrawable> requestBuilder = Glide.with(this)
        .using(Glide.buildStreamModelLoader(Uri.class, this), InputStream.class)
        .from(Uri.class)
        .as(SVG.class)
        .transcode(new SvgDrawableTranscoder(), PictureDrawable.class)
        .sourceEncoder(new StreamEncoder())
        .cacheDecoder(new FileToStreamDecoder<>(new SvgDecoder()))
        .decoder(new SvgDecoder())
        .diskCacheStrategy(DiskCacheStrategy.SOURCE)
        .error(android.R.drawable.progress_horizontal)
        .placeholder(R.mipmap.ic_launcher)
        .animate(android.R.anim.fade_in)
        .listener(new SvgSoftwareLayerSetter<Uri>());

requestBuilder.load(Uri.parse("http://www.clker.com/cliparts/u/Z/2/b/a/6/android-toy-h.svg"))
        .into(imageView);

VS CodeでGoプラグラムを実行

VS Codeとは

Visual Studio CodeMicrosoftが開発したVisualStudioの軽量版でWebアプリケーション作成時に便利なIDEです。 今回はGo言語を使う際の設定のメモを書いておきます。

環境

Go言語用エクステンションの設定

VSCodeをインストールした後 Shift + Command + Pを押してコマンドパレットを開き、install Extensionと入力し、Goを選択してインストールする。インストール後再起動を行っておく。 f:id:scache:20160517022334p:plain

右下のAnalysis Tools Missingをクリックしてツールをインストールする。 f:id:scache:20160517022701p:plain

delveの設定

Go言語のデバッグを行う際にはdelveが必要になります。設定はdelve githubを見て行います。

$ xcode-select --install
  1. /Applications/Utilities/Keychain Access.appを開く
  2. メニューからKeychain Access -> Certificate Assistant -> Create a Certificateを選択
  3. 以下のように設定 f:id:scache:20160517031134p:plain
  4. Specify a Location For The Certificateの項目がでるまでcontinueをして、KeychainをSystemに変更して完了
  5. KeychainAccessに戻り、keychainsからSystemを選択する。delve-certを右クリックしてGet Infoを選択する。Trustを開き、Code SigningをAlways Trustに変更する。
  6. KeyAccessを閉じて、taskgatedを再起動またはコンピュータを再起動する
  7. ターミナルで、mkdir $GOPATH/src/github.com/derekparker && cd $GOPATH/src/github.com/derekparker, git clone https://github.com/derekparker/delve.git && cd delveを実行する
  8. GO15VENDOREXPERIMENT=1 CERT=delve-cert make installを実行して終了

デバッグ実行

VSCodeに戻りgoプログラムを作成してF5を押すと実行ができます f:id:scache:20160517034507p:plain